星降る夜に

吉高由里子×北村匠海

2023117日スタート

全国テレビ朝日系列

毎週曜 よる9時

南瑠霞の手話日記で関連情報を掲載
星降る夜に

吉高由里子×北村匠海

2023117日スタート

全国テレビ朝日系列

毎週曜 よる9時

南瑠霞の手話日記で関連情報を掲載
星降る夜に毎週火曜夜9時から公式サイトはこちら

テレビ朝日(火曜よる9時)

孤独に生きる医師・鈴(すず)と、音のない世界 を生きる青年・一星(いっせい)の恋の物語。 鈴の閉ざされた心に、星のような輝きを届けてく れたのは、自由に生きる10才年下の彼だった。 2023年、恋愛ドラマの名手・大石静が紡ぐ 大人のピュア・ラブストーリー!!

星降る夜に毎週火曜夜9時から公式サイトはこちら
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手話指導チーム

塚越貴仁

手話翻訳・指導

塚越 貴仁

つかごし たかひと

ろう者俳優・
手話パフォーマー

ろう学校育ちの、ネイティブサイナー。

【活動内容】

  • ・手話で語り歌う舞台「白い森 黒い森」(白い虫役)
  • ・「手話とらの星」(絵本上巻役)
    ほか、手話パフォーマンスきいろぐみ 手話ミュージカル・手話ライブ各地公演に出演。
  • ・映画「アイネクライネナハトムジーク」
  • ・映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」
    など、手話指導・アドバイザー。
    手話あいらんど手話教室の講師としても活動。
近藤辰哉

手話指導

近藤 辰哉

こんどう たつや

ろう者・手話パフォーマー

2008年3月 明治学院大学
国際学部 国際政経文化専攻 卒業。

2歳の頃に、耳が聞こえないことが判明。
小中学校時代一般校へのインテグレートを経て、中学生の時手話に出会う。手話との出会いからアイデンティティに目覚め、人生を変えた。
ハウス、ポップ、ロックなどのダンスもこなす、手話パフォーマーでもある。

【活動内容】

  • ・「NHK みんなの手話」ほか、出演。
  • ・2015年 デフミスミスター日本代表。世界大会出場。
  • ・2022年 ダンサーBOW「やさしいて」手話指導。
善岡修

ろう考証・アドバイザー

善岡 修

よしおか おさむ

ろう者俳優・
ネイティブサイナー

北海道小樽市生まれ ろうの両親のもとに産まれる。
兄弟もろう者の、デフファミリー。

【活動内容】

  • ・元NHK Eテレ「みんなの手話」講師
    (2015年~2018年)
  • ・元デフ・パペットシアター・ひとみ代表
  • ・震災ドキュメンタリー映画「生命(いのち)のことづけ~死亡率2倍 障害のある人の3.11~」ろう通訳
  • ・日本財団インターネットドラマ「電話リレーサービス」等、出演。

ろう者の生き方と手話について語る講演、手話のワークショップなど、全国展開。

永井珠央

手話通訳

永井 珠央

ながい たまお

手話通訳士(3390)

  • ・盲ろう者向け通訳・介助員登録(東京都、他)
  • ・要約筆記統一試験合格
  • ・同行援護従業者(一般)取得

これまで、盲ろう者の国際会議にあたる「ヘレン・ケラー世界会議」などに参加。
2022年8月「国連障害者権利委員会(スイスジュネーブ)」で行われた、日本政府への第一回審査に、盲ろう者通訳として随行している。

南瑠霞

手話コーディネート

南 瑠霞

みなみ るるか

手話通訳士(600)
話し手・手話パフォーマー

手話のエンターテイメントに特化する総合カンパニー 手話あいらんど代表。
手話パフォーマンスきいろぐみ代表。

【手話指導】

  • ・ドラマ「オレンジデイズ」「しずかちゃんとパパ」、ハリウッド映画「バベル」、アニメ映画「聲の形」
  • ・Hey!Say!JUMP「上を向いて歩こう」、AKB48「離れていても」、ももいろクローバーZ「孤独の中で鳴るBeatっ!!」、声優アイドルイヤホンズ「はじめまして」など、手話指導・コーディネート

【映像出演】

  • ・映画「総理の夫」
  • ・映画「ケイコ目を澄ませて」
  • ・NHK「LIFE!〜人生に捧げるコント/『宇宙人総理』手話通訳士」
  • ・JT-web CM「スワン党VSスイマス党」
  • ・webTV「手話あいらんどTVクロスカルチャー」

ほか、出演

※星空案内人/星のソムリエ®(準)
天文宇宙検定4級(星博士ジュニア)

南 瑠霞コメント

若い!感性が光る!!
新しい時代の手話ドラマ

若い!!といっても、年齢にフォーカスした話ではない。笑
このチームは、今までの手話ドラマとは、圧倒的に世代が違う。彼らは、小学校時代手話の授業が取り入れられ、多くの人が少なからず手話に触れたことがあり、「手話の存在」を理解している世代である。
そういうメンバーが、結集してスタートしたのが、このドラマだ。

レフ版とカメラを囲むスタッフの撮影風景

今回、プロデューサーの貴島彩理氏は、しょっぱなから、手話のあいさつなどもわかっていた。ドラマに際し、自身が率先して手話を学び始めたこともあるが、何より大学時代、手話サークルに所属し、ろうの学生などと触れ合い、日本手話と音声対応手話の両者の存在を知り、自らの手で話した経験を持っている。
手話の情報を、どこから探し出し、何を学び、どう思いを手繰り寄せればいいのかを知っていた。
私たちの細かい指示を待つまでもなく、彼女自身が、このドラマの手話の第一歩を、すでに学生時代から踏み出していたのである。

彼女のもとに集まった制作人も、みな若い世代だ。新しく見る手話という言葉と、ろう者の存在に、彼らは戸惑うことはなかった。現場に入ったろうのメンバーに、我先にと駆け寄り、あいさつし、質問攻めにし(笑)、2~3週間もすると、簡単な会話以上の手話を、通訳なしに自由に話し始めた。
本読みの時、彼らの中の数人は、自分たちからろう者スタッフの横に座り、台本を指さし、どこを進行しているかを示した。聞こえること・聞こえないことをハンディとせず、違いと見る彼らの行動は、今まで、社会の中で常にまとわりついてきた、私たちのまわりの見えないベールを、最初からなかったかのようにすり抜けて見せた。
手話とろう者の姿勢を貫けば、聴者もまた、その世界に飛び込んでくれる!!
ドラマは、それを確信できる始まりとなった。

撮影機材
撮影機材

今回、手話指導に入っている、ろう者善岡修は、NHK「みんなの手話」の元講師であり、元デフ・パペットシアター・ひとみ代表として、数々の舞台にも立ってきた手話のエンタメのプロである。彼の手話は、昭和の時代から培ってきたものだ。良き時代の、力強く温かい深みのある手話(ことば)を携えている。善岡が、全体のろう者の在り方を見守り、この作品の手話の根拠を支えている。

カメラを確認するスタッフ2人

一方、俳優北村匠海さんが演じるろう者・一星は、20代のまだ若い役柄だ。一星の手話は、20代前半のろう者塚越貴仁が、すべての翻訳を担当している。指文字を取り入れた表現も多い。持って回った言い方もしない。笑 私が若いころに学んだ手話とは違う。そして、先輩格の善岡ともその表現は違っている。「自分はそんな表現はしない。」「いや、若い人の手話は、これが自然だ!!」「なるほど、自分はこうやるけど、そっちの表現もいいね。」などなど、翻訳の現場では、この塚越と善岡の攻防戦ごと、みなで笑い合いながら、取り組んだ。
手話にも、世代差は歴然とある。若者の手話に、年配のろう者が「あれは手話ではない。」などと嘆く場面も、よく見かける。そうした、言葉としての混とんと時代の変化が、手話の世界にもあふれている。
今回のドラマは、そんな若い世代の手話も、見どころの一つとなるかもしれない。

ドラマ中、一星と面白くも真剣な手話会話を繰り広げる聴者・春を演じるのは、千葉雄大さん。音声対応手話にも理解が深い、ろう者の近藤辰哉が指導に当たっている。千葉×近藤の共同作業で、リズム感あふれるコミカルな手話を目指す。
美しき産婦人科医・鈴を演じる吉高由里子さんは、役柄通り、徐々に手話を覚えながら、一星の世界に近づいていく。

三者三様の手話が生きた言葉となって、ドラマから多くの人のもとに届けられますように。
手話はセリフそのものであり、ドラマを支える大切な要素の一つだ。心を込めて、この目この手から。持てるものを、語り動き伝え、共に試行錯誤し、悩みながらオンエアを目指したい。

青空のした大勢のスタッフが集まる撮影風景

全ての撮影現場に同行する手話通訳は、永井珠央。目が見えにくく耳も聞こえづらいという、盲ろう者の通訳(盲ろう者が通訳者の手を握るように触れて読み取る触手話などがある)にも積極的に参加し、海外にも足を延ばす、活動的な手話通訳士だ。今回は、寒い時期の様々なロケに、初めての挑戦となる。冷えると手が動かなくなるという手話にはありがたくない極寒の現場にも乗り込み、奮闘してくれている。

モニターを囲み、撮影を確認するスタッフ

また、今回のすべての出会いを導いてくれたのは、かつてドラマ「ホテルコンシェルジュ」にて、撮影をご一緒した本郷達也( MMJプロデューサー) 氏だ。次の新しい一歩。違う世界の違う扉、共に再び開きたく。
静かに。手を放すことなく。最後尾から。このドラマ、並びて押す。温かき出会いに感謝。

「星降る夜に」手話コーディネート/手話通訳士(600) 南 瑠霞